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2025.08.04
全館空調との違いは?高性能住宅における床下エアコンの選び方【岡山注文住宅コラムVol.129】
岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。
「床下エアコンって本当に暖かいの?」
「全館空調との違いは?」
「高性能住宅に適しているの?」
など、冬場の快適な住まいづくりを考えるうえで、暖房方式に関する悩みや疑問は多いですよね。
この記事では、高性能住宅における床下エアコンの役割やメリット・デメリット、そして全館空調との違いについて、わかりやすく丁寧に解説します。
また、パッシブ設計との相性や、実際の施工事例も交えてご紹介します。
この記事を読むことで、床下エアコンが自分たちの暮らしに合っているかどうか、どんな家づくりに適しているかが明確になります。
「暖かく快適な家を建てたい」と考えているご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
高性能住宅に適した暖房の選択肢とは
高性能住宅は、断熱性・気密性に優れており、少ないエネルギーで家全体を快適に保つことが可能です。
そんな住宅において、暖房選びは暮らしやすさを大きく左右します。
エアコンだけでは不十分な理由
一般的な壁掛けエアコンは、暖気が上にたまりやすいため、足元が寒く感じられることがあります。
特に冬の朝、床が冷たくて起きづらいといった声も多くあります。
床暖房との違い
床暖房は足元から温められる一方、設置費用が高く、初期コストが気になる方もいます。
また、設置後の間取り変更やリフォームの自由度が下がるという懸念もあります。
床下エアコンの特徴
そこで注目されているのが「床下エアコン」です。床下に暖気を送り込み、家全体をふんわりと温める方式で、高性能住宅との相性が抜群です。
床下エアコンと全館空調の違いを比較
暖房システムには「床下エアコン」と「全館空調」という選択肢があります。
それぞれの違いを明確にすることで、自分たちのライフスタイルに合う暖房方法が見えてきます。
導入コストの比較
全館空調は、ダクトや大型機器の設置が必要で、初期費用が高くなる傾向があります。
一方、床下エアコンは市販のルームエアコンを活用できるため、比較的リーズナブルに導入できます。
メンテナンス性
全館空調は定期的なダクト清掃など、メンテナンスの負担が大きい場合があります。床下エアコンは、フィルター掃除や点検がしやすく、管理がシンプルです。
快適性の違い
どちらも家全体を温めることができますが、床下エアコンは足元から自然に暖まる心地よさがあります。
温度ムラが少なく、乾燥も比較的感じにくいのが特徴です。
床下エアコンが活きる「パッシブ設計」のポイント
床下エアコンの効果を最大限に発揮するには、建物の設計と連動させることが重要です。
とくに、自然エネルギーを活用する「パッシブ設計」との組み合わせが理想的です。
断熱性能の確保
床下に暖気を送る床下エアコンは、高断熱性能が大前提です。
外気の影響を受けにくい構造でなければ、せっかく温めた空気が逃げてしまいます。
気密性の高さ
隙間が多い住宅では、暖かい空気が漏れてしまいます。
C値0.3以下など、しっかりとした気密施工が求められます。
SANKOではC値0.1以下を標準としています。
空気の流れを考慮
空気が家全体に行き渡るように、吹き抜けや空気の通り道を確保した間取りが重要です。
基礎内の空気循環も設計の段階から考える必要があります。
メリット・デメリットを住まいの条件別に分析
床下エアコンは、すべての住まいに最適というわけではありません。
「どんな住まいに合うか」を理解することで、後悔のない選択ができます。
【条件①】平屋 or 吹き抜けのある2階建て
《メリット》
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1階全体に暖気が循環しやすく、床下エアコンの効果が最大限に発揮される
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吹き抜けを通じて2階にも暖気が届くため、全館空調に近い快適さが得られる
-
空間全体が均一に暖まり、温度差のストレスが少ない
《デメリット》
-
吹き抜けがある場合、冷暖房の効率が落ちることもあり、設計段階での空気の流れの検討が重要
-
平屋の場合は基礎断熱をしっかり行わないと、足元の冷えに繋がる可能性がある
【条件②】高断熱・高気密の家(UA値0.46以下、C値0.5以下)
《メリット》
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床下エアコンの暖気が外に逃げず、少ないエネルギーで暖かさをキープ
-
室温のムラが少なく、足元まで安定した暖かさを実感できる
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光熱費を抑えながら快適な住環境が維持できる
《デメリット》
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施工の質が悪いと性能を活かせないため、施工会社選びが非常に重要
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高性能な建材や施工には一定のコストがかかる
【条件③】敷地に余裕があり、床下点検スペースが確保できる家
《メリット》
-
メンテナンス性が高く、フィルター清掃や点検がスムーズに行える
-
機器の交換やメンテナンス時の作業スペースも安心
《デメリット》
-
都市部の狭小地では床下空間を十分に確保できないことも
-
メンテナンススペースのために設計の自由度が一部制限される可能性がある
このように、家の形状・性能・敷地条件に応じて、床下エアコンの効果や利便性が大きく変わります。
自分たちの家の条件と照らし合わせながら、適切な暖房方式を選ぶことが大切です。
実例紹介|床下エアコン×小屋裏エアコンで快適な住まいに
SANKOの家では、床下エアコンに加え、小屋裏エアコンを組み合わせた全館空調設計を採用するケースもあります。
SANKOで家づくりをされたお客様の声を紹介します。
『私の家は標高400mほどの山間で雪が降るエリアですが、夏も冬もエアコン1台で快適に過ごせます。
洗濯物は室内干しでしっかり乾きますし、生乾き臭などの不快な事は一切ありません。』
『以前は、「戸建ては夏暑く冬寒い」というイメージからの思い込みがありましたが、SANKOさんのお家は高断熱・高気密住宅のため、季節に合わせて冷暖房を使い分けることで家中の温度が一定となり、とても快適に過ごすことができます。3枚ガラスの窓を使っていることで結露とも無縁です。』
『昨年、SANKOさんで家を建てました。1年が過ぎて、家の性能の高さからアフターフォローまで、家族みんなとても安心して快適に過ごすことができています。冬も基本的にエアコン1台で家中どこにいても薄着で過ごすことができるし、蒸し暑い季節も帰宅して玄関扉を開けたらすぐに涼しいのは、暑さ寒さに弱い私にとって本当にエクセレントでした。』
といった嬉しいお声もいただいています。
SANKOの家が床下エアコンを採用する理由
SANKOの家が「床下エアコン」を積極的に提案しているのは、健康で快適な暮らしを科学的に実現するためです。
高性能住宅との相性の良さ
HEAT20 G2〜G3ランクの高断熱・高気密住宅に最もフィットする暖房方式として、床下エアコンは理にかなった選択です。
コストパフォーマンスの高さ
全館空調よりも導入・維持コストが抑えられるため、お客様の負担も少なく、家づくりの選択肢が広がります。
施工ノウハウがあるからこそできる提案
SANKOの家は、長年の経験と確かな施工技術をもとに、最適な床下エアコンの設計・施工を実現しています。
床下の断熱材や基礎形状、空気の流れまでを徹底的に計算して、快適な室内環境を提供しています。
まとめ|高性能住宅の「暖房選び」に失敗しないために
床下エアコンは、高性能住宅における暖房として非常に優れた選択肢です。導入しやすいコスト、快適な足元暖房、シンプルなメンテナンスなど、多くの魅力があります。
一方で、住宅の性能や設計と密接に関係しているため、信頼できる工務店との家づくりが不可欠です。
これから新築住宅を建てる方には、床下エアコンという選択肢をぜひご検討いただきたいと思います。
岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はモデルハウスにお越しください。
HEAT20 G3ランクの居心地の良い空間です。
高性能住宅を是非ご体感に来てみてくださいね。