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2025.06.23
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夏も冬もエアコン1台で快適に|高性能住宅の空調計画【岡山注文住宅コラムVol.89】
岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。
「高性能住宅の空調はどう選べばいい?」
「エアコン1台で全館空調って本当に可能なの?」
「床下エアコンや小屋裏エアコンの違いって何?」
と悩んで検索された方も多いのではないでしょうか。
この記事では、高性能住宅の空調システムの基本から、SANKOの家が採用する「床下エアコン+小屋裏エアコン」による全館空調の仕組みと効果を詳しくご紹介します。
この記事を読めば、ご家庭にぴったりの空調スタイルが見えてきます。
家づくりを始めたばかりの方、快適で省エネな暮らしを求めるご家族は、ぜひ最後までお読みください!
目次
全館空調とは?仕組みと特徴をわかりやすく解説
全館空調とは、住宅全体を一定の温度・湿度に保ち、どの部屋にいても快適な空気環境をつくる空調方式です。
冷暖房のムラがなく、夏や冬の脱衣所やトイレも快適です。
全館空調には主に次の2方式があります。
セントラル型(集中管理型)
1台の大型空調ユニットがダクトを通じて家全体を制御。操作は簡単で温度ムラも少ない反面、初期費用が100〜300万円と高めです。個別分散型
各部屋にエアコンなどを個別設置。部屋ごとに温度調整できる柔軟さがありますが、台数が増える分、メンテナンスの手間やコストがかかります。全館空調の主なメリット
家じゅうどこにいても快適な温度
廊下・トイレ・洗面室など、これまで「寒い・暑い」と感じていた空間も含めて、温度差のない空間が実現します。冬のヒートショック対策としても非常に効果的です。
エアコン設置が最小限で済む
セントラル型であれば1台の空調設備で家全体をまかなえるため、各部屋にエアコンをつける必要がなく、掃除やメンテナンスの手間が大幅に減ります。
インテリアの自由度が広がる
各部屋にエアコンがないことで、壁や天井がすっきり。
収納や家具の配置など、内観デザインに自由度が生まれます。
省エネ性能が高い
高気密・高断熱住宅との組み合わせで、少ないエネルギーで大きな快適性を実現できます。
SANKOの家では太陽光と併用することで、年間光熱費1万円というご家庭もあります。
導入前に押さえておきたいデメリット
初期導入コストが高い
セントラル型の全館空調システムは、高性能住宅の断熱・気密性能に加え、設備としても大規模になるため、100〜300万円前後の初期費用がかかるケースが多いです。
システムトラブル時の影響が大きい
セントラル型の場合、1台の空調機器に依存するため、万が一故障すると家全体の空調が停止してしまいます。メンテナンス性や保証内容を事前にチェックしておく必要があります。
断熱・気密性能が不十分だと効果が出にくい
空調システムだけを導入しても、家の性能が伴っていなければ光熱費がかさみ、「思ったほど快適じゃない」という結果になりかねません。全館空調は、高性能住宅だからこそ活きる設備です。
気流設計や間取りによって快適性が左右される
吹き出し口の位置や空気の流れ方を考慮せずに設計してしまうと、一部の部屋が暑い・寒いといったムラが出ることも。実績のある住宅会社に相談することが大切です。
換気システムとの連携が大切です
もうひとつ忘れてはならないのが、換気の重要性です。
全館空調は室温と湿度を調整するシステムですが、「空気の入れ替え」は担っていません。
そこで必要になるのが「24時間換気システム」です。高気密住宅では、0.5回/h以上の計画換気が法律で義務付けられており、これを守らないと二酸化炭素の滞留やカビ、ダニなどの発生リスクが高まります。
「床下エアコン」と「小屋裏エアコン」の違いと特徴
床下エアコンとは?
床下エアコンは、1階床下に家庭用エアコンを設置し、温められた空気を床面から家全体へ自然に拡げる暖房方式です。暖気は上へと上昇する性質があるため、効率良く家全体を温められます。
特徴
- 足元からやさしく暖まる
- 小さな子どもや高齢者に安心
- 部屋間の温度差がほぼゼロ
- 床暖房に比べてメンテナンスが簡単でコストも安価
小屋裏エアコンとは?
小屋裏エアコンは、2階の天井裏や屋根裏にエアコンを設置し、冷気を階下に降ろして家全体を冷やす方式です。冷気は自然と下に降りるため、重力換気のように無理なく循環できます。
特徴
- 夏の冷房に最適
- 吹き出し口を目立たせず、内装デザインもすっきり
- エアコン1台で全館冷房が可能
組み合わせると一年中快適に
SANKOの家では「床下エアコン+小屋裏エアコン」の組み合わせを推奨しています。
冬は床下エアコン、夏は小屋裏エアコンが中心となって稼働し、それぞれの特性を活かした空調が可能です。
さらに、高断熱・高気密性能を備えた住宅との組み合わせにより、エアコン1台ずつで全館冷暖房が実現。
実際にSANKOのお客様では、太陽光発電と組み合わせて年間光熱費1万円程度という驚異的な省エネ実績が出ています。
採用時知っておきたいポイント
高断熱・高気密は絶対条件
床下エアコンも小屋裏エアコンも、断熱・気密性能が高い住宅でないと効果が薄れます。SANKOの家では、Ua値0.26以下、C値0.1以下の性能で「外気に左右されない室内環境」を実現しています。
機器のメンテナンス・将来の交換費も検討
10〜15年でエアコン本体の交換が必要になります。将来的な交換コストや取り換えやすさをあらかじめ考えて設計しておくと安心です。
換気設計との連動が快適性のカギ
快適性を保つためには、計画換気との併用が不可欠です。冷暖房された空気がムダにならないよう、熱交換型換気システムとの組み合わせをおすすめします。
快適で省エネな暮らしを叶える設計の工夫
日射のコントロール
冬は南面からしっかり日射を取得し、夏は庇や外付けブラインドで遮蔽。冷暖房効率が飛躍的に高まります。
窓の種類と配置を最適化
南面には断熱タイプ、東西面には遮熱タイプの窓を選ぶことで、室内温度をより効率的にコントロールできます。
空調システムを選ぶときの比較ポイント
初期導入コスト
床下・小屋裏エアコンの組み合わせはセントラル型よりも比較的安価
運転効率
家の性能が高ければ、エアコン1台でも十分にカバー可能
トラブル時の対応
セントラル型と違い、片方が故障してももう一方が稼働可能
ランニングコスト
太陽光パネルとの併用で、光熱費が年間1万円以下という実例も多数
まとめ|床下エアコン+小屋裏エアコンで賢く快適な空調を
「家の中でも空調のない部屋が暑い・寒いのは当たり前」
冬はリビングだけエアコンをつけて、トイレや脱衣所、廊下は我慢。夏は2階がサウナのように暑い…そんな生活に不便さを感じながらも、疑問を持たない人は多いのではないでしょうか。
高性能住宅の空調システムに最適な全館空調方式は、建物の性能や家族構成、ライフスタイルによって異なります。
SANKOの家では、高断熱・高気密な住宅に「床下エアコン+小屋裏エアコン」という柔軟で省エネ性の高い組み合わせをご提案しています。
実際のお客様からは
「本当にエアコン1台ずつで冬も夏も快適に過ごせる」
「光熱費が想像以上に安くなった」
といったお声を多くいただいています。
岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はモデルハウスにお越しください。
HEAT20 G3ランクの年中快適で、居心地の良い空間です。
夏のジメジメと暑い日にこそ、高性能住宅を是非ご体感に来てみてくださいね。