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2025.10.04
安心して暮らせるバリアフリー住宅|将来を見据えた間取りづくり【岡山注文住宅コラムvol.147】
岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。
「将来の暮らしに備えてバリアフリー住宅を検討したい」
「親世代と同居するために安心できる間取りにしたい」
と考える方は少なくありません。
加齢に伴う身体の変化や、家族の介護の可能性を踏まえると、早めに住宅をバリアフリー仕様にすることは大切な選択です。
この記事では、バリアフリー住宅の需要が高まる背景、特徴、メリット、間取りの工夫について詳しく解説します。
さらに、実際の間取り例も紹介し、住まいづくりの参考になる内容をまとめています。
この記事を読むと
「バリアフリー住宅の基礎知識」
「間取りづくりのポイント」
「快適で長く住み続けられる家づくりのヒント」
が分かります。
50代からの住み替えやリフォームを検討している方、親世代との同居を考えているご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください。
目次
50代~60代の家づくりで需要が高まる「バリアフリー住宅」
50代や60代になると、家づくりにおける優先順位が「広さ」や「デザイン」から「安心・安全・快適」に変化していきます。
子育てが落ち着き、これからの暮らしを長く見据える時期になるからです。
日本では高齢化が進み、2025年には65歳以上の人口が3,600万人を超えると推計されています。
こうした背景から、自宅で安心して暮らし続けるための「バリアフリー住宅」への関心が高まっています。
特に近年は、二世帯同居や平屋住宅の人気が高く、バリアフリーを取り入れるニーズは増加傾向にあります。
段差の少ない間取りや手すりの設置など、小さな工夫が将来の暮らしを大きく左右します。
バリアフリー住宅の特徴
バリアフリー住宅とは、日常生活の中で転倒や移動の不便を感じさせないように設計された住まいです。以下のような特徴が代表的です。
-
段差をなくしたフラットな床
玄関や廊下、居室の床の段差を解消し、つまずきや転倒を防ぎます。特に玄関では上がり框を低くする工夫が求められます。 -
手すりの設置
廊下や階段、トイレ、浴室などには手すりを設置することで、移動や立ち座りを補助します。 -
引き戸の活用
ドアは開閉に力が不要で通行幅が広くなる引き戸が便利です。車椅子利用にも対応しやすい設計です。 -
広い廊下と出入口
将来的に介助が必要になった場合でも、車椅子や介護ベッドを使用できるように、幅を確保した設計が特徴です。
バリアフリー住宅のメリット
バリアフリー住宅には多くのメリットがあります。
1. 安心して長く暮らせる
段差の解消や手すりの設置により、転倒事故のリスクが減少します。加齢による体力の低下があっても、日常生活の動作が安全に行えるため、安心して長く暮らせます。
2. 介護がしやすい住まいになる
介護が必要になった場合、広い廊下や引き戸は介助者にとっても使いやすい設計です。浴室やトイレが介護対応仕様であれば、自宅での介護生活がスムーズに行えます。
3. 将来的なリフォーム費用を抑えられる
新築時にバリアフリー設計を取り入れることで、老後のリフォーム費用を抑えられます。後付けで段差を解消したり浴室を改修したりする場合、100万円以上の費用がかかることもあります。
4. 家族全員が暮らしやすい
バリアフリーは高齢者だけでなく、子どもや大人にとっても快適です。段差のない床は子育て中の安全にも役立ち、玄関のベビーカー利用もスムーズになります。
バリアフリー住宅にするためのポイント
バリアフリー住宅を実現するためには、いくつかのポイントがあります。
廊下や出入口の幅を広くする
車椅子が通るには80cm以上の幅が必要です。新築時に90cm以上を確保すると安心です。
水回りの安全性を高める
脱衣所とお風呂場の温度差が大きいと、ヒートショックを引き起こす恐れがあり大変危険です。家の断熱性能・気密性能を高めておくことで、温度差を少なくし、ヒートショックのリスクを減らせます。
将来を見据えた可変性のある間取り
子どもが独立した後に間仕切りを変更できるように設計すると、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できます。
平屋や1.5階建てを検討する
階段の上り下りが少ない平屋や、生活の中心を1階に集約した1.5階建ては、高齢になっても暮らしやすい住まいになります。
バリアフリー住宅の間取り例
📍倉敷市|K様邸
80代のご夫婦+娘さん三人暮らし 平屋の住まい
玄関にはベンチと手摺を設置。靴の着脱が楽に行えます。
玄関からすぐパントリーに繋がっており、重い荷物もサッと楽に収納できますね。
リビングと隣接した和室は、お母様の寝室として使われるそうです。
リビングでくつろぎ、そのまますぐ寝室へ移動できるのが嬉しいポイントです。
📍岡山市中区|H様邸
80代のご夫婦二人暮らし 平屋の住まい
こちらの住まいも、玄関にはゆっくり靴の着脱ができるベンチ・手摺を設置。
二人並んでも問題ない広さでとても使いやすいですね。
キッチンの隣は洗面脱衣室。
水回りがつながった間取りで家事がとても楽になります。
📍岡山市北区|K様邸
60代のご夫婦二人暮らし 平屋の住まい
玄関スペースは広々としており
正面は廊下に繋がり、もう一方は直接キッチン・パントリーに繋がっています。
廊下は、通常の1.5倍ほどの幅1365㎝に広げており、車椅子でも余裕を持って通ることができます。
奥様のお部屋に隣接しているお手洗いはトイレとシステム洗面をそれぞれ配置。
2帖の広さがあり、介助が必要になった場合でも安心です。
まとめ
バリアフリー住宅は、50代からの住まいづくりにおいて大きな安心をもたらします。段差の解消や手すりの設置だけでなく、広さや可変性を意識した間取りにすることで、長く快適に暮らすことが可能です。
また、バリアフリー設計は高齢者だけでなく、子育て世代や将来の介護を担う家族にとっても大きなメリットがあります。早い段階で取り入れることで、余計なリフォーム費用をかけずに、安心して暮らし続けられる住まいが実現できます。
岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はモデルハウスにお越しください。
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高性能住宅を是非ご体感に来てみてくださいね。