NewsBlog

家づくりコラム

2025.10.27

断熱材って何がいいの?高断熱住宅で快適に暮らすためのヒント【岡山注文住宅コラムVol.156】

岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。

最近「高断熱住宅」という言葉を耳にしたことのある方も多いのではないでしょうか。

住宅性能の中でも、「断熱性」は住まいの快適さと健康を左右する重要な要素です。

高断熱住宅を建てることで、冬は暖かく夏は涼しい家を実現でき、光熱費の削減にもつながります。

この記事では、断熱材の種類や特徴、施工方法、選び方のポイントを分かりやすく解説します。

岡山で新築住宅を検討している方に向けて、失敗しない断熱材選びのコツをまとめました。


快適で健康的な暮らしを叶えたいご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください!

断熱ってそんなに大事?その理由を分かりやすく解説

断熱は、家の中の温度を外気の影響から守るために欠かせない要素です。
断熱性能が低い住宅では、冬の暖房や夏の冷房が外に逃げてしまい、エネルギー効率が悪くなります。

岡山県は比較的温暖な気候ですが、日中と夜の寒暖差が大きく、断熱性能の低い住宅では体への負担も大きくなります。
特に冬のヒートショックや、夏の熱中症リスクを減らすためにも、高断熱住宅は大きな効果を発揮します。

さらに、高断熱な住宅は温度差が少なく、結露やカビの発生も防ぐため、健康にも良い影響を与えます。

断熱材ってどんな種類がある?

断熱材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴と性能の違いがあります。
主な断熱材を紹介します。

グラスウール

ガラスを細かく繊維状にした断熱材で、最も一般的です。
コストパフォーマンスが高く、施工しやすい点が魅力です。
しかし、隙間なく施工しないと性能を十分に発揮できないため、施工精度が重要です。

ロックウール

岩石を原料とした断熱材で、耐火性・吸音性に優れています。
外壁や屋根裏にも使いやすく、湿気にも比較的強い特徴があります。

発泡ウレタン

現場で吹き付けて施工する断熱材で、高い気密性と断熱性能を持ちます。
隙間ができにくいため、冷暖房効率が良く、結露も抑制します。
しかし、地震等で躯体が動くと隙間ができるため、気密の維持が難しくなります。

また、リフォーム時の再施工が難しく、コストがやや高めです。

セルロースファイバー

新聞紙などを再利用したエコ断熱材です。
調湿性が高く、自然素材を重視する方に人気があります。
断熱だけでなく、防音や防火性能にも優れています。

フェノールフォーム

フェノール樹脂を発泡させてつくられる高性能断熱材です。
熱伝導率が非常に低く、少ない厚みでも優れた断熱性能を発揮します。
また、不燃材料に分類されるため耐火性にも優れ、安心して使用できます。

ポリスチレンフォーム

ポリスチレンフォームは、ポリスチレン樹脂を原料とした発泡プラスチック系断熱材です。
軽くて扱いやすく、均一な気泡構造によって優れた断熱性能を発揮します。
吸水しにくいため、床下や外壁など湿気の影響を受けやすい部位にも適しています。

断熱の効果を左右する!施工方法の違いを知ろう

断熱材の性能は、素材だけでなく「施工方法」によっても大きく変わります。

住宅の断熱には2つの方法があります。

内断熱工法

柱の間に断熱材を入れる方法で、日本の住宅に多く採用されており、コストと施工性のバランスが取れた断熱工法です。

しかし、柱や梁などの構造体部分には断熱材がなく外気に触れているため、断熱の“すき間”が生じます。

そのため、構造体が熱橋となり、断熱性能が低下する恐れがあります。

また、防湿層の施工が不十分だと、室内の湿気が壁の中に入り、結露やカビの原因になるため、気密換気計画もセットで計画することが不可欠です。

外断熱工法

建物全体を断熱材で包み込む工法で、外気の影響を受けにくく、高い断熱効果を発揮します。

構造体が外気に触れないため、外気の影響を受けにくく、熱橋を大幅に減らすことができます。

また、 断熱層が連続して施工されるため、隙間が生じにくく、高気密な住宅をつくりやすくなります。

よって、部屋ごとの温度差が少なくなり、結露やカビが発生しにくくなります。

しかし、外壁全体を覆うため、材料費や施工費が内断熱より高くなる傾向がありますが、冷暖房費の削減効果が高いため、長期的にはコストメリットが大きいといえます。

また、外断熱は、精度の高い施工技術が必要です。
経験の浅い業者が施工すると、断熱材のズレや外壁仕上げの不具合が起こるリスクもあるため、外断熱の実績を持つ工務店に依頼することが重要です。

家族が我慢せず健康的に暮らすためには「外断熱+内断熱」のダブル断熱工法が理想的です。

初期費用は掛かりますが、これにより、省エネ性能と快適性を両立できます。

高断熱住宅のメリット

断熱材にこだわることには、多くのメリットがあります。

光熱費の削減

高断熱住宅では、冷暖房の効率が良くなり、月々の光熱費が抑えられます。
たとえば、断熱等級7クラスの住宅では、年間で約30%以上のエネルギー削減が可能です。

温度差の少ない快適な室内環境
廊下やトイレ、脱衣所などの温度差が減ることで、ヒートショックを防ぎ、家族の健康を守ります。

住宅の耐久性向上

壁内結露は目に見えず、拭くことができません。
結露やカビの発生を防ぐことで、柱や断熱層の劣化を防ぎ、長く快適に暮らせる家になります。

断熱材にこだわるときの注意点

一方で、断熱材にこだわる際の注意点もあります。

コストが高くなりやすい

高性能な断熱材は、一般的なものに比べて材料費が高くなる傾向があります。
初期費用がかかりますが、その分、光熱費の削減快適性の向上という長期的なメリットが得られます。
ランニングコストを考慮すれば、結果的にお得になるケースも多いでしょう。

気密性が確保されないと効果が半減する

断熱材の性能ばかりを重視してしまうと、気密性とのバランスが取れなくなることがあります。
隙間があるまま施工すると、せっかくの断熱性能が発揮できず、壁内結露のリスクも高まります。
そのため、気密施工防湿施工換気計画セットで考えることが大切です。

将来のメンテナンス性にも注意が必要

断熱材の種類によっては、リフォーム時に取り扱いが難しい場合があります。
たとえば、吹付けタイプの断熱材は一度施工すると撤去が難しく、部分補修に時間がかかることもあります。
将来のメンテナンスや改修を見据えて、扱いやすい素材を選ぶと安心です。

どの断熱材が合う?後悔しない選び方のポイント

断熱材を選ぶ際には、気候・コスト・施工性・耐久性の4つの視点が重要です。

家の構造と地域に合った断熱材を選ぶ

まずは、家の構造や地域の気候に合わせて断熱材を選びましょう。
岡山のように寒暖差がある地域では、

  • 夏の遮熱性

  • 冬の断熱性
    この両方を兼ね備えた素材が理想です。

代表的な選択肢としては、

  • グラスウールセルロースファイバーなどの充填断熱材

  • 断熱ボードを用いる外張り断熱
    などがあります。
    住宅の構造や工法によって、最適な断熱材は異なります。

岡山県南エリアでは、HEAT20のG2〜G3グレードを目標にすると、夏でも冬でもエアコン1台で全館快適に過ごせます。

性能だけでなくコストバランスも意識

高性能な断熱材ほど、初期費用が高くなる傾向があります。
しかし、

  • 光熱費の削減

  • 快適な室内環境の維持

といったランニングコストの面で見ると、長期的にはお得になるケースも多いです。
性能とコストのバランスを意識して選びましょう。

断熱性と気密性の関係は大事

断熱と気密は切り離せません。
どんなに高断熱な素材を使っても、建物に隙間があれば熱が逃げてしまい、性能を発揮できません。

気密測定を行い、実際の施工精度を確認できる会社を選ぶことがポイントです。

気密性が高い住宅では、計画換気が適切に機能し、空気が清潔に保たれます。
SANKOの家では、C値0.1以下を標準とし、高断熱・高気密の両立を実現しています。

断熱材と窓の相性が快適さを決める

家の中で最も熱が出入りするのは「窓」です。
断熱材だけでなく、樹脂サッシ+トリプルガラスの採用で断熱性能は大きく向上します。

断熱材と窓性能のバランスを取ることで、室温のムラが少なく、冷暖房効率も高まります。

高断熱住宅は施工実績が大事

高断熱住宅を建てるうえで一番大切なのは、「どんな断熱材を使うか」よりも「誰が施工するか」です。
断熱材は正しく施工されて初めて、その性能を発揮します。

施工精度が低いと、わずかな隙間から熱が逃げてしまい、せっかくの高性能な素材も意味をなさなくなってしまいます。

そのため、高断熱住宅を建てるときは、実績のある地元工務店を選ぶことがとても重要です。
地元で長年実績を積んできた会社は、地域の気候や風の流れ、湿気の傾向をよく理解しています。

また、実績のある会社では、気密測定や断熱性能の確認などを数値で提示してくれるため、住まいの品質が“見える化”されています。

完成後もアフターサポートが充実しているため、安心して長く住み続けられます。

SANKOの家では、岡山の気候に最適化した断熱設計を行い、科学が証明する健康住宅を実現しています。
地元で信頼できる工務店に依頼することで、安心して理想の高断熱住宅を建てることができます。

まとめ|高断熱住宅で、家族がずっと笑顔で暮らせる家に

高断熱住宅は、快適さ・健康・省エネをすべて叶える住まいです。

ただ冬に暖かく夏に涼しいだけの家ではありません。


家の中の温度差を少なくし、結露やカビを防ぎ、家族の健康を守る「暮らしの基盤」となる家です。

冷暖房の効率も良く、光熱費の負担が減るため、家計にもやさしいという大きなメリットがあります。
断熱材の種類や施工方法、会社選びまで丁寧に検討することで、長く快適に暮らせる家が完成します。

岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はモデルハウスにお越しください。
HEAT20 G3ランクの居心地の良い空間です。


高性能住宅を是非ご体感に来てみてくださいね。