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2025.07.17

棟梁の大工道具

こんにちは!
岡山で高気密高断熱の家づくりをしている
SANKOの松村です。

 

 

先日、小野棟梁が「こんなものを買ったよ」と金物屋さんで手に入れてきたのが、
こちらの首切り鑿(ノミ)。

 

 

 

あまり聞き慣れない名前ですが、大工さんの間では“ちょっと特殊な用途に活躍する道具”として知られています。

 

 

 

 

 

首切り鑿(ノミ)ってどんな道具?

普通のノミは、柄が真っすぐについていて、縦に叩いて彫るものが一般的ですが、
首切りノミは、柄が刃に対して水平に近い角度でついているのが特徴です。

この形状によって、狭い場所や奥まったところでも、横向きに力をかけて削る作業ができるようになっています。

 

 

 

 

棟梁いわく、

「化粧柱に床板を差し込むときなんかに、細かい調整をするのに便利なんだよ」

とのこと。

 

 

見える部分(=化粧)に使う柱や床は、ほんの少しの隙間や段差でも目立ってしまうため、
仕上げの美しさを左右する、繊細な手仕事が求められます。

 

首切りノミは、そんな微妙な“最後のひと削り”を支えてくれる、頼れる一本なのです。

 

 

完成した家を見て「きれいだな」と思うその裏側には、
こうした細かな道具と、職人の繊細な手仕事が込められているんですね。