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2025.09.15
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水害に強い家づくりとは?|防災性能と快適性を兼ね備えた家づくり【岡山注文住宅コラムVol.138】
岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。
最近、台風や大雨の影響で水害が増えていて、
「自分の家は大丈夫かな?」
と心配になる方も多いと思います。
この記事では、水害に強い家づくりに欠かせない基本条件や、地盤調査、高基礎設計、防水設備、地域特性に合わせた対策方法まで、後悔しないためのポイントを解説します。
この記事を読むと、水害対策を住宅の設計段階から取り入れる重要性と、具体的な施工方法がわかります。
これから新築住宅を計画しているご家族、特に自然災害への備えを重視する方は、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
近年増加する水害リスクと住宅被害の現実
ここ最近、豪雨や台風による水害が増えているのはご存知ですか?
過去30年間で、日本の年間平均降水量は大きく変化していませんが、時間あたり50mm以上の短時間強雨の発生回数は約1.5倍に増加しています。
これは、集中豪雨や台風が以前よりも激しさを増している証拠です。
2018年の西日本豪雨では、岡山県倉敷市真備町で多くの家屋が浸水し、多くの家庭が長期避難を余儀なくされました。
この時、床上浸水した住宅の多くは構造材や断熱材が水を吸い、カビの発生や腐食が進み、全壊扱いとなったケースも少なくありません。
住宅被害は大きく以下の2つに分類されます。
床上浸水被害
床面より上まで水が達すると、壁内部や配線、家具家電に被害が及び、生活機能が停止します。
修繕には数百万円単位の費用が必要になる場合があります。
床下浸水被害
見た目の被害は少なくても、基礎や土台、配管に水が侵入し、劣化や腐食の原因となります。
放置すればシロアリやカビの発生リスクも高まります。
このような現実から、事後対応よりも「被害を受けないための設計」が極めて重要であることがわかります。
水害に強い家の基本条件とは
水害に強い家を実現するには、建築段階から以下の3つの基本条件を押さえる必要があります。
浸水を防ぐ構造設計
床面を想定浸水深より高く設定する高基礎構造や、1階部分を駐車場などにするピロティ構造を採用します。
排水と逆流防止設備の設置
下水管からの逆流を防ぐため、逆流防止弁や止水栓を設置します。
特にトイレや浴室、キッチンは逆流しやすい場所です。
防水性の高い外装と開口部
防水パッキン付きのドアやサッシ、外壁のシーリング強化などで水の侵入経路を断ちます。
これらは単体ではなく、複合的に採用することで初めて高い効果を発揮します。
地盤調査と高基礎設計の重要性
水害対策は敷地選びから始まります。
地盤調査によって地耐力だけでなく、過去の浸水履歴や水位上昇の傾向も確認できます。
低地や河川沿いの土地では、浸水予想区域図を参考にし、想定水位+30cm以上の高さに床面を設定することが理想です。
高基礎設計のメリット
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床下の通気性が向上し、湿気やカビの発生を抑えられる
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配管点検やメンテナンスが容易になる
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浸水時の被害を最小限にできる
例えば基礎高を60cmから90cmに上げるだけで、床上浸水の確率は大幅に下がります。
さらに盛土工事と組み合わせれば、より確実な対策が可能です。
床下浸水・逆流防止のための設備対策
設備対策は物理的に水の侵入を防ぎます。
止水板(フラッドバリア)
玄関やガレージに設置し、大雨時に手動または自動で水の流入を防ぎます。
防水シャッター
店舗やビルトインガレージに有効で、開口部全体を覆います。
逆流防止弁
排水口や下水管からの汚水逆流を防ぎます。設置コストは数万円程度ですが、効果は非常に大きいです。
水中ポンプ
床下に溜まった水を自動で排出します。自家発電と組み合わせると停電時でも稼働可能です。
これらは新築時に導入すればコスト効率が高く、後付けよりも性能面で有利です。
地域に応じたリスクと工務店の役割
水害リスクは全国共通ではなく、地域ごとに異なります。
岡山県南部は比較的災害が少ない地域として知られてきましたが、2018年の西日本豪雨では想定を超える被害が発生しました。
地元の工務店は、過去の被害事例や行政のハザードマップを熟知しており、土地選びや設計に反映できます。
信頼できる工務店の特徴
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水害リスクについて親身に相談に乗ってくれ、土地選びにもアドバイスをくれる
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高基礎や防水設備の提案、実績がある
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アフターメンテナンスの体制が整っている
地域密着の工務店は、施工後も継続的にサポートしてくれるため、長期的な安心につながります。
水害に強い家を建てるなら信頼できるパートナー選びを
水害に強い家づくりは、設計力と施工力、そして地域情報の活用力が求められます。
住宅展示場やモデルハウスを訪れ、過去の施工事例や防災対策について具体的に質問してみましょう。
パートナー選びを間違えなければ、家族が何十年も安心して暮らせる住まいが実現します。
まとめ
水害に強い家を建てるためには、高基礎設計・防水設備・逆流防止機能を組み合わせ、地盤調査に基づいた設計を行うことが重要です。
特に岡山のように一見災害が少ない地域でも、近年の豪雨災害は例外ではなく、早めの対策が欠かせません。
信頼できる工務店と二人三脚で、防災性能と快適性を兼ね備えた家づくりを進めましょう。
岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はモデルハウスにお越しください。
HEAT20 G3ランクの居心地の良い空間です。
高性能住宅を是非ご体感に来てみてくださいね。