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家づくりコラム

2025.11.03

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漆喰・珪藻土・クロスの違いを徹底解説【岡山注文住宅コラムVol.159】

岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。

近年、多くの方がハウスダストや花粉症などのアレルギーを発症しています。

化学物質をできるだけ減らした家づくりや、家族が安心して暮らせる空気のきれいな家を求めている方が多いのではないでしょうか。

この記事では、人気の自然素材「漆喰」「珪藻土」「エコクロス」、そして定番の「ビニールクロス」まで、壁材の違いや特徴をわかりやすくご紹介します。
読むだけで、自分たちにぴったりの素材選びのヒントが見つかる内容です。


健康で心地よい住まいを叶えたいご家族は、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

壁にもいろいろ種類があるんです!

お家の「壁材」は、室内の快適さや空気の質を大きく左右します。
住宅の壁材は、「自然素材系」「化学素材系」に分かれます。

自然素材系の壁材は、調湿性や空気の清浄効果に優れており、室内環境を快適に保ちます。
一方、化学素材系のビニールクロスは価格が安く、掃除のしやすさが魅力です。

どの素材にも良い点と注意点があるため、選ぶときは「健康面」「見た目」「メンテナンス性」「コスト」のバランスを考えることが大切です。

ここからは、それぞれの特徴をわかりやすくご紹介します。

漆喰ってどんな素材?

漆喰(しっくい)は、石灰石を焼いて水と混ぜた「消石灰」を主原料とする自然素材の塗り壁材です。
昔からお城や蔵にも使われてきた、長い歴史を持つ素材です。
自然の風合いが美しく、シンプルで上質な空間を演出できることから、近年また人気が高まっています。

漆喰のここがスゴイ!暮らしを快適にするメリット

漆喰の一番の魅力は、空気をきれいに保つ力です。

調湿・防カビ効果が高い
多孔質構造になっており、湿気の多いときは吸い取り、乾燥時には放出してくれるため、梅雨時でも室内がジメジメしません。

漆喰はアルカリ性のため、自然の空気清浄機のように働き、結露やカビの発生を抑えます。

静電気が起きにくく、ほこりが付きにくい
化学素材のように静電気を帯びないため、ほこりや花粉が壁に付着しにくく、室内の空気がクリーンに保たれます。

アレルギー対策にも効果的です。

経年変化を楽しめる素材
年月を重ねるごとに味わいが増し、家とともに成長していくような質感を楽しめます。

塗り直すことで、いつでも新しい表情を取り戻すことも可能です。

汚れや傷のメンテナンスがしやすい
軽い汚れならサンドペーパーで削るだけで落とせます。

自分でも簡単に部分補修ができるため、メンテナンス費用が少なく長く美しい状態を保てます。

ちょっと気をつけたい漆喰のデメリット

施工費用がやや高め
左官職人による手作業のため、クロスよりもコストがかかります。

仕上げの技術によって見た目や質感も変わるため、経験豊富な職人に依頼することが重要です。

乾燥や振動でひび割れが生じることがある
構造の動きや湿度変化により、細かいクラックが入る場合があります。

また、強い衝撃を受けるとひび割れや欠けが生じることもあります。

補修で直せますが、施工時の下地処理が品質を左右します。

部分補修には専門知識が必要
均一な仕上げにするには専門職人の技術が欠かせません。

しかし、経年劣化がないため、何度も塗り替える必要がなく、自然素材ならではの温かみや美しさがあり、長く大切に使う価値のある壁材です。

珪藻土ってどんな素材?

珪藻土(けいそうど)は、植物プランクトン「珪藻」の殻が堆積してできた自然素材です。
壁に塗ると、無数の小さな穴が湿気を吸収し、室内の湿度を整える働きをしてくれます。
ナチュラルな質感とやわらかい色合いで、自然素材の家づくりにぴったりです。

珪藻土のうれしい効果とメリット

珪藻土の最大の魅力は「調湿」と「脱臭」の効果です。

湿度を自然に調整してくれる
湿気が多いときは吸湿し、乾燥しているときには放湿するため、四季を通して快適に過ごせます。

特に岡山のように夏の湿気が気になる地域では重宝します。

脱臭効果が高く、空気を清浄化
タバコやペット、料理のにおいなどを吸収するため、空気がいつもさわやかです。

自然素材住宅の“空気が違う”と感じる理由の一つです。

静電気を帯びにくく、掃除がラク
壁にほこりが付きにくいので、軽くハタキをかけるだけでも清潔感を保てます。

自然な風合いでデザイン性が高い
やさしいマットな質感で、落ち着きのある雰囲気を演出できます。

カラーを調整すれば、北欧テイストや和モダンにも合います。

気をつけたい珪藻土の弱点

水に弱く、シミができやすい
キッチンや洗面などの水回りでは、濡れた部分が変色することがあります。

使用する場所を選ぶのがポイントです。

表面がもろく、削れやすい
強くこすると粉が出たり、小さなキズがついたりすることもあります。

家具を移動するときは注意が必要です。

メンテナンスには手間がかかる場合も
汚れを削って再塗りすることができますが、部分的に補修すると色むらが出やすくなります。

施工には技術が必要なので、DIYよりも経験豊富な職人に依頼するのがおすすめです。

エコクロスってなに?

エコクロスとは、パルプやコットン、リネンなどの自然素材を使った壁紙です。
リサイクル素材を利用して作られたものもあり、環境にも人にもやさしいのが特徴です。
最近では、有害物質を吸着して分解する機能を持った製品もあり、健康志向の方に人気があります。

エコクロスの良さとおすすめポイント

エコクロスは、自然素材のやさしい風合いを楽しめるのが魅力です。

ナチュラルで温かみのある風合い
素材そのものの質感が感じられ、光の当たり方で柔らかく表情を変えます。

カラーバリエーションも豊富で、ナチュラルテイストのお部屋づくりにぴったりです。

施工しやすくコストが抑えられる
漆喰や珪藻土のように職人作業が不要で、施工期間も短く済みます。

VOC(揮発性有機化合物)の発生が少なく、シックハウス症候群を防ぎたい方にも安心です。

お手入れが簡単で、部分貼り替えもOK
軽い汚れは乾いた布で拭き取るだけで大丈夫です。

部分的に貼り替えもでき、メンテナンスがしやすいのが魅力です。

エコクロスの気になるところ

水や汚れに弱い素材もある
水拭きできないタイプもあり、飲み物のシミが残ることがあります。

汚れやすい場所には別素材を使うのが無難です。

経年による色あせが起こる
日光が当たる部分では、数年で色が薄くなる場合があります。

リビングの大きな窓際などでは特に注意が必要です。

5〜10年で貼り替えが必要
壁紙の接着剤も時間とともに劣化するため、定期的な貼り替えで美しさを保ちましょう。

ビニールクロスもまだまだ人気です

ビニールクロスは、塩化ビニールを原料とした最も一般的な壁紙です。
施工しやすく、価格が手頃なため、多くの住宅で使われています。
デザインのバリエーションが豊富で、木目調やコンクリート調など、雰囲気に合わせて選べます。

ビニールクロスのいいところ

ビニールクロスのメリットは、コストとお手入れのしやすさです。

コスパが良く、デザインが豊富
シンプルな柄から木目調・石目調まで、選択肢が非常に多く、好みに合わせた空間づくりが可能です。

最近では、抗菌・防カビ・消臭機能付きの商品も増えています。

掃除がしやすくメンテナンスが簡単
汚れは水拭きや中性洗剤でサッと落とせるため、ペットや小さな子どもがいる家庭にも人気です。

短期間で施工が完了する
施工スピードが早く、リフォーム時にも貼り替えがしやすいのがメリットです。

ビニールクロスを選ぶときの注意点

通気性がなく、カビやすい
湿気を通さないため、結露やカビが発生しやすくなるため湿度の高い部屋では注意が必要です。

定期的な換気が欠かせません。

体調不良につながる可能性も

製品によっては化学物質が微量に含まれることもあり、敏感な方には刺激になる場合があります。

アレルギーやシックハウス症候群に注意が必要です。

経年で黄ばみやはがれが出る
紫外線や湿気で劣化し、黄ばみや剥がれ、収縮による継ぎ目の目立ちなど見た目が古くなります。

10年を目安に貼り替えが必要です。

自然素材のような質感は出しにくい
手軽さがあり、見た目のリアルさは進化していますが、自然素材のような“本物の質感”を求める方には物足りないでしょう。

家族の暮らし方で「おすすめの素材」は変わります!

自然素材の壁材は、空気の質や肌ざわり、見た目のやわらかさを大切にしたい方におすすめです。
漆喰や珪藻土は健康的で美しい空間を作りますが、コストやメンテナンスも考慮が必要です。
一方、エコクロスやビニールクロスはコスパや使いやすさを重視する方に向いています。

「デザイン」「機能性」「価格」「メンテナンス性」を比較して、最も心地よい素材を選びましょう。


「どんな暮らし方をしたいか」で最適な素材は変わるため、ぜひ信頼できる地元工務店に相談してみてください。

 

まとめ|自然素材の家は“家族の健康”と“心地よさ”を守ります

漆喰、珪藻土、エコクロス、ビニールクロスには、それぞれの良さと注意点があります。


自然素材の壁材は、見た目の美しさだけでなく、空気の質や湿度まで整える力を持っています。
年月を重ねるごとに味わいが増し、家族の暮らしに寄り添う存在になります。


岡山の気候や家族のライフスタイルに合わせた素材選びをすれば、長く快適に暮らせる住まいが実現します。

岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はモデルハウスにお越しください。
HEAT20 G3ランクの居心地の良い空間です。


高性能住宅を是非ご体感に来てみてくださいね。