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2025.11.24
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長期優良住宅の基準・税制優遇・メリットを徹底解説|地元工務店で建てる高性能住宅【岡山注文住宅コラムVol.169】
岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。

「住宅性能の違いが将来の生活やコストにどう影響するの」
と考えている方は多いと思います
特に、近年注目されている“長期優良住宅”は、高性能住宅を検討するうえで欠かせないキーワードです。
この記事では、長期優良住宅とは何か、認定基準や税制優遇、メリット・デメリット、そして認定制度を取るか取らないかの判断基準まで徹底的に解説します。
この記事を読むことで、長期優良住宅がどのように暮らしを豊かにし、地元工務店で建てる高性能住宅とどのように相性が良いのかが分かります。
高性能で快適な住まいを建てたいご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
長期優良住宅って何?
長期優良住宅とは、国が定める厳しい基準をクリアし、長く快適に住めるよう設計された高性能住宅です。
耐震性、断熱性、省エネ性、劣化対策、維持管理のしやすさなど、住宅の寿命を延ばすための項目を満たす必要があります。
日本の住宅寿命は約30年と言われていますが、長期優良住宅はその倍以上長く住める可能性があります。
長期優良住宅の認定基準について
長期優良住宅の認定を受けるためには以下の基準を満たすことが必要です。

劣化対策
建物が長期間劣化しにくいよう、木材の腐朽対策や湿気対策が必要です。
住宅寿命を大きく左右する重要な基準です。
耐震性
耐震等級2以上が必須です。
地震が多い地域でも安心して暮らせる構造であることを国が証明します。
省エネルギー性
断熱性能や気密性能が高く、冬は暖かく、夏は涼しい暮らしを実現します。
冷暖房の使用量が減るため、省エネ性につながります。
維持管理の容易性
配管や設備の点検・交換がしやすい設計であることが求められます。
床下点検口の配置や配管経路も審査対象になります。
住戸面積
戸建住宅は75㎡以上など、快適に暮らせる広さが確保されている必要があります。
居住環境への配慮
地区計画や景観計画、条例によるまちなみ等の計画などの区域内にあたる場合は、周辺の景観や環境に調和した計画になっているかどうかも確認されます。
長期優良住宅で受けられる税制等のメリット
長期優良住宅に認定されると、以下の優遇を受けられます。(2025年11月現在)
所得税の控除
住宅ローン減税
長期優良住宅は 通常の住宅より控除額が大きくなる ことが最大のメリットです。
控除率・控除期間が優遇
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控除期間:13年間
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控除率:年末ローン残高の 0.7%
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控除対象となる借入限度額:4,500万円(子育て世帯等は5,000万円)
投資型減税
長期優良住宅を建てた場合、住宅ローンを利用しない人でも使えるのが「投資型減税」です。
長期優良住宅に必要な性能(断熱・耐震・劣化対策など)にかかる費用の 10% が所得税から控除 されます。
控除額
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控除率:対象工事費の10%(上限650万円)
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控除上限額:65万円(長期優良住宅の場合)
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控除は1年のみ(翌年繰越は不可)
不動産取得税の軽減措置
家を建てて取得したときに一度だけ払う税金です。
不動産取得税の計算時に差し引かれる控除額が増えます。
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一般住宅:控除額 1,200万円
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長期優良住宅:控除額 1,300万円
課税対象が100万円分縮むため、100万円 × 3% = 3万円 分の税額が安くなります。
登録免許税の軽減
土地や建物を登記する際に必要な税金で、税率が優遇されます。
所有権保存登記の場合
一般住宅:0.15%
長期優良住宅:0.1%
固定資産税の減額期間の延長
固定資産税は、完成後3年間(長期優良住宅は5年間)軽減されます。
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一般住宅:3年間 → 税額が 1/2
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長期優良住宅:5年間 → 税額が 1/2
固定資産税が年12万円の場合
一般住宅:12万 × 1/2 × 3年 = 18万円軽減
長期優良住宅:12万 × 1/2 × 5年 = 30万円軽減
差額で12万円もお得 になります。
贈与税の非課税枠の拡大
親や祖父母から住宅取得資金をもらう場合に使える制度です。
非課税枠の比較
一般住宅:非課税枠 500万円(制度年度により変動)
長期優良住宅:非課税枠 1,000万円
長期優良住宅のほうが 2倍の非課税枠 を使えます。
親世代からの資金援助を受けやすくなり、住宅ローンの負担も軽減します。
住宅ローンの金利引き下げ
長期優良住宅に認定されると、フラット35S対象となり、金利が引き下げられる優遇を受けられます。
優遇内容
借入金利が一定期間引き下げられます。
フラット35S(Aプラン)及び維持保全型
当初5年間 年0.75%引き下げ
地震保険料の割引
長期優良住宅は 耐震等級2以上 を満たすことが条件のため、地震保険でも割引が受けられることがあります。
等級ごとの割引率
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耐震等級2:30%割引
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耐震等級3:50%割引
長期優良住宅 = 等級2以上が前提なので、自動的に保険料メリットが発生します。
これらの優遇により、初期費用や購入後のランニングコストを抑えることができます。
長期優良住宅選ぶ4つの理由
住宅の資産価値が向上する
国が住宅性能を認定するため、中古市場でも評価されやすく、売却時に有利になる傾向があります。
高性能住宅を長く続く資産として持ちたい方に適しています。
光熱費を大幅に削減できる
断熱性・気密性が高く、冷暖房効率が向上します。
一般住宅より年間数万円単位の光熱費が削減されるケースもあり、家計に優しい住宅になります。
メンテナンス費用を抑えやすい
劣化対策が徹底されているため、外壁や構造材の寿命が長くなります。
長期間の維持費を抑えたいご家族にメリットがあります。
家族が健康で快適に暮らせる
温度差の少ない室内環境が整うため、ヒートショックのリスクが低減されます。
自然素材と組み合わせた高性能住宅は、空気環境も快適になります。
長期優良住宅の注意点と気をつけたいポイント
建築費が少し高くなる
断熱性能や耐震性能を高めるための材料費・施工費が増えます。また、長期優良住宅の申請費が必要になります。
しかし、光熱費削減や維持管理費の低減で長期的には回収しやすい傾向があります。
申請手続きに時間がかかる
書類作成や審査に時間と手間がかかります。
ただし、申請に慣れている工務店に依頼すれば負担は最小限です。
間取りの自由度が制限される場合がある
耐震性を確保する必要があるため、大きな吹き抜けや広い開口には構造的な工夫が必要です。
技術力のある地元工務店であれば柔軟な対応が可能です。
長期優良住宅の認定を「取る・取らない」を決める5つのポイント
初期費用と将来費用のバランス
初期費用が増えても、光熱費削減や固定資産税の優遇で長期的なコストメリットが大きいと判断できる場合は、認定を取得する価値があります。
資産価値を重視するか
将来の売却・相続を考える場合、長期優良住宅の認定は強力な価値になります。
住宅性能の保証を求めるか
性能基準を確実に満たすことで、暮らしの快適性と安全性が担保されます。
手続きの手間を気にするか
工務店が代行するため実際の手間はわずかです。
気にならない方は認定を取るメリットが勝ります。
家族の健康と快適性を優先するか
室温の安定・空気環境の改善・ヒートショック対策が重視されるご家庭には、長期優良住宅が最適です。
まとめ|長期優良住宅は「高性能住宅」を選ぶうえで重要な判断材料
長期優良住宅は、耐震性・断熱性・省エネ性・維持管理など、住宅の質を高める基準を満たした高性能住宅です。
税制優遇や光熱費の削減など、長期的なメリットも大きく、地元工務店の高性能住宅との相性も非常に良い制度です。
認定制度の取得を検討するときは、初期費用・資産価値・健康性・将来の維持管理コストなどを総合的に判断することが大切です。
岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はモデルハウスにお越しください。
HEAT20 G3ランクの居心地の良い空間です。
高性能住宅を是非ご体感に来てみてくださいね。
