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家づくりコラム

2025.07.07

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HEAT20とZEH住宅の違いとは?|未来の快適で健康な暮らしを叶える鍵【岡山注文住宅コラムVol.103】

岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。

「HEAT20とZEH住宅の違いがよく分からない」

「どっちを選べば快適な住まいになるの?」

「補助金があるのはどっち?」

といった疑問をお持ちではありませんか?

この記事では、「HEAT20とZEH住宅の違い」について、断熱基準・UA値・設備要件・補助金制度などの観点から徹底比較し、注文住宅選びの参考になるよう、わかりやすくまとめました。

この記事を読むと、HEAT20やZEHの特徴や基準、家自分たちのライフスタイルに合った住宅性能の選び方がわかります。

これからの家づくりを失敗したくないとお考えのご家族は、ぜひ最後まで読んでみてください!

HEAT20ってなに?

HEAT20(ヒート20)とは、「20年後を見据えた日本の高断熱住宅のあり方」を研究・提案している民間団体が定めた住宅の断熱性能基準です。

一般的な省エネ基準よりもはるかに高い断熱性能が求められており、室内の温熱環境を改善することを目的としています。

特に夏の熱中症や冬の暖かさ、ヒートショックの予防において、HEAT20基準の住宅は大きな効果を発揮します。

ZEHってなに?HEAT20との違いは?

ZEH(ゼッチ)は、「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略で、住宅で消費するエネルギーと創るエネルギー(太陽光発電など)を差し引きゼロにすることを目指す住宅です。

つまり、HEAT20が「断熱性能」に特化した指標であるのに対し、ZEHは「省エネ+創エネ」のトータル性能を評価するものです。

ZEHには太陽光発電の設置がほぼ必須ですが、HEAT20は設備の指定がなく、建物の断熱性能に焦点を当てています。

UA値ってなに?

UA値(外皮平均熱貫流率)は、住宅の断熱性能を数値で表す指標で、値が低いほど断熱性能が高いとされます。

たとえば、省エネ基準ではUA値は0.87(6地域)ですが、HEAT20のG2基準では0.46以下と、はるかに厳しい水準が求められます。

UA値を理解することは、HEAT20やZEHの基準を正しく比較するうえで非常に重要です。

今どきの家に求められる断熱性能とは?

近年、日本の住宅に対する断熱性能の基準は年々厳しくなっています。

2025年には省エネ基準の適合が義務化され、すべての新築住宅で断熱等級4が必須になりました。そして、2030年には断熱等級5が必須になる予定です。

その中でも、HEAT20の基準は国の制度を大きく上回る性能を求めるため、「未来基準」として注目されています。

HEAT20の断熱基準

HEAT20の基準は「G1」「G2」「G3」の3つに分かれており、数値が上がるほど断熱性能が高くなります。

G1基準

G1基準は、暖房の効きやすさを一定以上に保ち、室温のムラを抑えるレベルです。

UA値の目安は、6地域で0.56以下。一般的な高性能住宅の入り口となる基準です。

最低限の快適性を求める方におすすめですが、G2やG3と比べるとやや性能は控えめです。

G2基準

G2基準は、住宅全体で室温が安定し、冬でも薄着で過ごせるレベルの断熱性能です。

6地域でのUA値は0.46以下。G1と比べて冷暖房効率が高く、ヒートショック予防にも優れています。

家族の健康や冷暖房コスト削減を重視する方に人気の基準です。

G3基準

G3基準は、2025年時点で国内最高クラスの断熱性能です。UA値は6地域で0.26以下。

外気温に左右されにくく、冬でも最低限の暖房で快適に過ごせます。

性能だけでなく、省エネ性・環境配慮まで含めて考える方に適した選択肢です。

HEAT20とZEH・断熱等級が定める基準値の違い

HEAT20は断熱性能だけでなく、暖房期最低室温の基準もあるため、より快適性が高いことがわかります。

HEAT20基準の家のうれしいメリット

HEAT20には、以下のようなメリットがあります。

室温が安定して快適:冬でも足元が冷えず、エアコンの設定温度を高くしなくても暖かく過ごせます。

健康リスクの軽減:ヒートショックやアレルギー症状の発生を防ぎやすくなります。

冷暖房コストの削減:エネルギー効率が高く、長期的に見て光熱費を抑えられます。

将来の基準を先取り:国の基準が引き上げられる中、HEAT20は一歩先の性能を目指せます。

HEAT20の気をつけたいポイント

一方で、HEAT20基準の家づくりには注意点もあります。

施工技術の差が出やすい:高断熱を実現するには、職人の確かな技術が求められます。

コストが上がることもある:高性能な断熱材や窓を使用するため、初期費用は高くなる傾向です。

空調設計が重要:高気密高断熱になるほど、計画換気や冷暖房の設計が快適性に直結します。

地域によって効果に差:HEAT20は特に寒冷地で効果が大きく、地域に応じた設計が重要です。

HEAT20に対応した補助金や助成制度はある?

HEAT20の基準を満たす住宅は、ZEH長期優良住宅等の認定など、申請の条件を満たせば国や自治体が実施する補助金制度の対象になることがあります。

特に注目されているのが、GX志向型住宅補助金、岡山市では「住宅用スマートエネルギーなどです。

住宅性能だけでなく、太陽光発電設備や蓄電池など設備の導入も対象になることがあります。

地域や年度ごとに制度が異なるため、詳しくは専門の工務店にご相談ください。

高気密高断熱な家づくりの重要性

高気密高断熱は、快適性だけでなく、省エネ・健康・環境負荷軽減という多面的な効果をもたらします。

家事がラクな間取りやおしゃれな内観はもちろん大切ですが、それだけに目がいって住宅性能を軽視してしまうと、住み始めてから「寒い…」「エアコンの効きが悪い」「光熱費が高い…」とストレスを感じてしまうこともあるでしょう。

そんなストレスをなくすために、SANKOの家では、HEAT20のG2.5グレードを標準とし、さらに高性能なG3をおすすめしています。

これからも国の基準は上がっていきます。今最高レベルでも数十年後には最低基準になっているかもしれません。

より長く快適な暮らしを続けるためには、自分たちの暮らしに合った性能を選ぶことが大切です。

まとめ:HEAT20を理解して家づくりの参考にしよう

HEAT20とZEH住宅の違いを理解することで、これからの家づくりに必要な基準や選択肢が明確になります。

断熱性能に特化したHEAT20は、未来の快適で健康な暮らしを叶える鍵。

補助金や断熱等級との関係も踏まえたうえで、後悔のない住宅選びを進めましょう。

岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はモデルハウスにお越しください。
HEAT20 G3ランクの居心地の良い空間です。

高性能住宅を是非ご体感に来てみてくださいね。