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家づくりコラム

2025.06.07

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HEAT20の家とは?断熱性能を高めるための基礎知識|新築で後悔しないためのポイント【岡山注文住宅コラムVol.73】

岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。

「HEAT20ってよく聞くけど、実際には何がどう違うの?」

「ZEHや断熱等級とどう関係があるの?」

といった疑問を持たれている方も多いのではないでしょうか。断熱性能を正しく理解せずに住宅を建ててしまうと、後悔につながることもあります。

この記事では、HEAT20の基礎知識やZEH・断熱等級との違い、HEAT20の等級基準、そしてHEAT20対応住宅のメリットをわかりやすく解説していきます。

この記事を読むことで、家の断熱性能についての理解が深まり、失敗のない家づくりに一歩近づくことができます。

これから注文住宅を建てようと考えている方、家の性能にこだわりたい方、小さなお子様や高齢のご家族と一緒に暮らしているご家庭は、ぜひ最後まで読んでみてください!

HEAT20とは?

住宅の断熱性能を「体感温度」で考える新しい基準

HEAT20は、正式名称を「20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」と言い、

住宅の断熱性能をより具体的に評価するために設けられた民間団体の基準です。

従来の「断熱等級」が建物の外皮性能(UA値)などの技術的な指標だけを重視していたのに対し、

HEAT20は実際の室内環境や居住者の快適さを重視しています。

特に、冬の室温や足元の寒さ、温度ムラといった体感温度に着目したのが特徴です。

2020年以降、政府も省エネ基準の見直しを進める中で、HEAT20の存在感が増してきました。

今では、多くの住宅会社や設計士が「断熱性能を高めた住宅」をつくる指針として、この基準を採用しています。

私たちSANKOの家でも、お客様に健康で快適な暮らしを実現していただくためにHEAT20に対応した住宅をご提案しています。

ZEHや断熱等級との違い

比較するとわかる!HEAT20と他基準の考え方の差

断熱性能の基準としては「ZEH(ゼッチ)」や「断熱等級(等級6や7など)」といった言葉もよく聞かれます。

これらとHEAT20の違いを整理しておきましょう。

①ZEH(ゼロエネルギーハウス)との違い

ZEHは、「年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロ以下となる住宅」のことです。

断熱性能に加え、太陽光発電などでエネルギーを創ることも含んだ総合的な基準です。

一方、HEAT20は純粋に断熱性能の評価に特化した指標で、室温や快適性を考慮しています。

ZEH住宅でもHEAT20の基準を満たしていないケースは珍しくありません。

②断熱等級との違い

断熱等級(省エネ基準)は、国が定めた住宅性能の格付けです。

令和4年に新設された断熱等級6や7がHEAT20に近い考え方になってきましたが、HEAT20の方がより快適性重視の基準といえます。

具体的には、HEAT20はUA値に加えて、冬期最低室温や室内温度のバランスなどの数値基準も設けているため、居住中の体感が重視されているのです。

HEAT20の基準

G1、G2、G3の3段階で性能を評価

HEAT20では、住宅の断熱性能を3つのグレードで評価します。

ここではそれぞれの内容と、岡山県南エリアにおける目安をご紹介します。

G1グレード

UA値の目安:0.56(6地域)
・従来の省エネ基準より高性能
・最低限の快適性と省エネを両立
・建築コストを抑えながら断熱性を高めたい方におすすめ

G2グレード

UA値の目安:0.46(6地域)
・室温が冬でも13~15℃を下回りにくく、体感的な寒さが少ない
・光熱費の削減効果が高く、冷暖房効率も良好

G3グレード

UA値の目安:0.26(6地域)
・最高ランクで、冬でも暖房なしで一定の温かさを保ちやすい
・快適性と省エネ性を極限まで追求した次世代住宅レベル

SANKOの家では、G2やG3を標準仕様として対応しており、モデルハウスもG3基準で設計していますので、実際の室温をぜひ体感してみてください。

HEAT20に対応した家にするメリット

「体感の快適さ」が暮らしを豊かにする

①冬の寒さを感じにくい

HEAT20基準の家は、冬場でも床や壁、窓際の温度差が少ないため、ヒートショックのリスクが低減します。

足元までポカポカした空間が実現し、朝の起きがけも快適です。

②光熱費を抑えられる

冷暖房の効率が高まるため、年間の光熱費を30〜50%削減できるケースも。

特に共働き家庭や長時間在宅のご家庭には、大きなメリットです。

③健康リスクが軽減する

部屋間の温度差がなくなることで、高齢者の心筋梗塞リスクが半減したという調査もあります。

住む人の健康を守る家、それがHEAT20です。

④住宅の長寿命化にもつながる

断熱性能が高まると、結露の発生が抑えられ、建物の構造材が長持ちします。

SANKOの家は、断熱等級7に対応する高気密仕様のため、計画換気もしっかり行えて、家の寿命にもつながります。

まとめ

HEAT20は、これからの家づくりに欠かせない「断熱性能の新しい基準」です。

ZEHや断熱等級とは異なり、体感的な快適さや温度ムラを重視している点が特徴です。

岡山県の気候に合わせて、G2やG3グレードの断熱性能を取り入れることで、冬も夏も快適に暮らせる住宅が実現できます。

SANKOの家では、全棟平均でHEAT20のG3グレードに対応した家づくりを行っています。

これは、お客様一人ひとりの健康と快適な暮らしを守るために、私たちが大切にしている家づくりの姿勢です。

高断熱・高気密を基本に、断熱等級7・気密性能・計画換気までトータルで設計することで、室内環境の安定と光熱費削減を両立させています。

性能だけでなく、自然素材や間取り、デザインにもこだわった住宅を体感していただけますので、岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はぜひモデルハウスにお越しください。


蒸し暑い夏の時期こそ、高性能住宅をご体感に来てみてくださいね。