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家づくりコラム

2025.11.15

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注文住宅の「階段」で後悔しないために|形状・配置・デザインを徹底解説【岡山注文住宅コラムvol.164】

岡山県の県南エリア【岡山市北区、中区、南区、東区、倉敷市、瀬戸内市、赤磐市、早島町、総社市、玉野市】で高性能住宅と自然素材にこだわり、健康で快適な注文住宅をご提案している工務店、SANKOの家です。


注文住宅を検討しているご家族の中には、

「使いやすい階段をつくりたい」

「家事や子育てがしやすい階段の配置を知りたい」

と考える方が多くいらっしゃいます。

階段は毎日必ず使う場所でありながら、間取りの打ち合わせで優先順位が下がりやすい要素です。

しかし階段は安全性、動線、デザイン性、家族の暮らしやすさに大きく関わる重要な空間です。


この記事では、階段の種類、配置、デザイン、そして後悔しないためのポイントを詳しく紹介します。

階段について深く理解すると、家全体の使いやすさが大きく向上します。
注文住宅を検討しているご家族、子育て中で安全性を重視したいご家族、家事動線を整えたいご家族はぜひ最後まで読んでみてください!

階段にこだわる理由

階段にこだわる理由は、毎日の移動のしやすさや安全性に大きく影響するためです。

階段は家族全員が1日に何度も使うため、段差の高さや踏板の奥行きが少し変わるだけで疲れ方が変わります。

さらに階段は家の中心に位置することが多いため、家事動線や子育て動線を左右します。

階段が暮らしやすさに与える影響

階段の幅、角度、段数によって、上り下りのしやすさが変わります。

特に子どもや高齢の家族がいる場合は、傾斜が緩やかな階段が求められます。

例えば段の高さが20cmを超えると足を上げる負担が大きくなり、転倒リスクが高まります。

また踏板の奥行きが25cm未満になると足がしっかり乗らず、踏み外しの危険が増加します。生活の安全性を考えると、階段の寸法へのこだわりは欠かせません。

階段が間取りの自由度に与える影響

階段は2階と1階をつなぐ構造物であり、どこに配置するかによってリビングやキッチン、洗面動線が変わります。

階段の位置が悪いと、回り道が増えて家事効率が落ちます。階段の配置を工夫すると、動線が短くなり、家の使いやすさが大きく向上します。

階段のデザイン

ボックス階段(箱型階段)の特徴

ボックス階段は、側面が板で囲われている箱型の階段です。

段と段の間にすき間がないため、足元がしっかり見えて安全性が高い特徴があります。

小さなお子さまや高齢の家族がいるご家庭では特に安心感があり、上り下りのときに恐怖感を感じにくい階段です。また、段の下が収納スペースとして活用できるため、生活に必要な収納量を確保しやすい点も魅力です。


一方で、ボックス階段は光が階段下に届きにくいため、空間が少し暗くなる可能性があります。

照明の位置や明るさを工夫すると、快適に使える階段になります。

オープン階段の特徴

オープン階段は段と段の間にすき間がある階段で、「スケルトン階段」と呼ばれることもあります。

光が通り抜けるため空間に広がりが出て、リビングなどに配置するとデザイン性が高い印象になります。

特に吹き抜けと組み合わせると、明るく開放感のあるリビングになります。


ただし、すき間がある構造のため、小さなお子さまがいるご家庭では注意が必要です。

段の隙間を狭める仕様や、安全柵を設置するなど、暮らしに合わせた工夫が求められます。

また、ボックス階段に比べると施工費用が高くなることが多いため、予算とのバランスも重要です。
オープン階段はデザイン性に優れていますが、暮らし方を考慮して安全対策を検討することで、見た目と機能性を両立した階段になります。

階段の形状

直階段の特徴

直階段は一直線の階段です。構造がシンプルでコストが抑えられるメリットがあります。

真っ直ぐなため移動がしやすく、家具の運搬も容易です。

一方で、転倒した場合に下まで落ちてしまうリスクがあります。安全性を高めるために手すりを2本取り付けるご家族も増えています。

かね折れ階段の特徴

かね折れ階段は途中で方向が90度変わる階段です。

スペースを有効活用しやすく、直階段よりも転倒リスクが低くなります。

途中に踊り場があるため、休憩ポイントとしても使いやすい形状です。子育て中のご家族から人気が高い階段です。

折り返し階段の特徴

折り返し階段は180度方向転換する階段です。

省スペースで安全性が高く、上下の視線がつながりにくいためプライバシーも保てます。

段の数を調整しやすく、傾斜を緩やかにすることも可能です。

らせん階段の特徴

らせん階段はデザイン性が高く、空間のアクセントとして住宅に取り入れられることがあります。

スタイリッシュですが、踏板の幅が場所によって変わるため、慣れないと昇降が難しい欠点があります。ファミリー世帯では安全性を慎重に検討する必要があります。

階段の配置

リビング階段

リビング階段はリビングから2階へ移動する階段です。家族が顔を合わせる機会が増え、自然とコミュニケーションが生まれます。また、帰宅してすぐに自室へ向かう習慣が防げるため、子育て世帯にとても人気があります。ただし暖気が上へ逃げやすいという欠点があり、高気密高断熱の住宅でない場合は温度ムラが発生しやすくなります。

ホール階段

ホール階段は廊下に階段を配置するスタイルです。リビングの空調が逃げにくいため、温熱環境が安定します。また来客時に2階へ移動しやすく、プライバシーを確保できます。家族の気配が伝わりにくいという点はあるものの、全体のバランスを取りやすい階段です。

玄関近く

玄関近くの階段は、外出時や帰宅時の移動がスムーズになります。学生のお子さまがいるご家庭では、朝の準備が効率的になることも多いです。一方で、家族の気配が少し感じにくいという特徴があります。

後悔しない階段にするためのポイント

階段の後悔は「傾斜が急だった」「暗かった」「荷物が運びにくかった」という声が多いです。こうした後悔を防ぐためのポイントを4つ紹介します。

階段の寸法を必ず具体的に確認する

階段の高さ(蹴上げ)と奥行き(踏み面)は、住みやすさに直結します。蹴上げは18cm〜20cm、踏み面は25cm〜28cmにすると昇降しやすい階段になります。図面だけでなく、実物サイズの模型やモデルハウスで体感することが重要です。

階段まわりの明るさを確保する

階段は暗くなると転倒リスクが高まります。窓から自然光を取り入れたり、足元灯を設置したりすることで安全性を確保できます。夜間も自動で点灯する照明にすると安心感が高まります。

手すりの位置を細かく調整する

手すりは高さ75cm〜85cmが一般的ですが、家族の身長に合わせることが大切です。特に小さなお子さまがいるご家庭では、両側に手すりを設置することで安全性が高まります。

将来の暮らしを考えて階段を選ぶ

今の暮らしだけでなく、10年後、20年後も使いやすい階段にすることが重要です。傾斜が緩やかな階段は年齢を重ねても安心して使えます。階段の幅を広めにしておくと、家具の移動もスムーズです。

まとめ

階段は毎日の暮らしの中で必ず使う空間であり、動線、安全性、快適性に大きな影響を与えます。

階段の種類や配置を理解すると、家全体の使いやすさが向上します。

蹴上げや踏み面の寸法、手すりの高さ、明るさなどを丁寧に検討することで、後悔しない階段づくりが可能になります。

岡山で新築住宅をご検討していらっしゃる方はモデルハウスにお越しください。
HEAT20 G3ランクの居心地の良い空間です。


高性能住宅を是非ご体感に来てみてくださいね。