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2026.06.18
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「空気がきれい」な家って、どういうこと?換気と空気質の話【設計お役立ち情報 Vol.59】

突然ですが、人は1日にどのくらいの空気を吸っていると思いますか?
答えは約15,000〜20,000リットル。
飲み水が1日約2リットルであることを考えると、空気はその約8,000〜10,000倍もの量を毎日体の中に取り込んでいることになります。
食べ物や飲み物の安全には気を使うのに、空気についてはあまり意識していない——そんな方も多いのではないでしょうか。
「高気密の家は空気がこもりそう」という印象を持つ方がいます。
実はこれは誤解で、気密性能が高い家ほど換気が計画的に機能し、むしろ空気がきれいに保たれやすいんです。
気密性能が低い家では、隙間から風が入ったり出たりする「自然換気」が起きています。
これは換気しているように見えますが、実際には汚れた空気がどこから抜けているかコントロールできていない状態です。
特に冬は、隙間から冷気が入り込むことで換気効率が下がり、室内の湿気や有害物質が滞留しやすくなります。
一方、高気密の家では隙間がほぼないため、計画した換気口から新鮮な空気が入り、計画した排気口から汚れた空気が出ていく——
「計画換気」がきちんと機能します。
現在の建築基準法では、すべての住宅に24時間換気の設置が義務付けられています。
ただし、気密性能が低い家では換気システムが正常に機能しにくいため、高気密と計画換気はセットで考えることが重要です。
換気の方式には、給気・排気ともに機械で行う「第一種換気」、給気を自然に・排気を機械で行う「第三種換気」などがあります。
第一種換気の熱交換型は省エネ性能が高い反面、フィルターや熱交換素子のメンテナンスを定期的に行わないと、目詰まりして換気量が落ちたり、汚れが蓄積して空気質が逆に悪化するリスクがあります。
換気システムは「導入して終わり」ではなく、住んでからの維持管理が性能を左右します。
SANKOが採用している第三種換気は、給気口から自然に新鮮な空気を取り込み、機械で排気する方式です。
仕組みがシンプルな分、メンテナンスがしやすく、フィルター清掃など日常的なお手入れをきちんと続けやすいのが特長です。
「住んでから快適に暮らし続けていただくこと」を大切だと考え、実際の生活の中で無理なく維持できるシステムを選んでいます。
また、室内の空気質を左右するのは換気だけではありません。
壁や床に使う素材も重要です。
天然漆喰や無垢材はホルムアルデヒドなどの有害物質(VOC)の放散の心配が不要で、アレルギーが気になる方や小さなお子さんがいるご家庭にも安心な素材です。
換気システムと自然素材を組み合わせることで、家の空気質はさらに高まります。
1日に吸う空気の量を知ると、住まいの空気質へのこだわり方が変わるかもしれません。
見えないけれど、毎日吸い続けるもの。ぜひ家づくりの大切な要素の一つとして考えてみてください。
松村